ドコカンカ書庫

おさいさんとヨモが入り浸る鄙びた書庫

2021-01-01から1年間の記事一覧

ああ、大変口ずさむだけで泣きそうだ

サイハテホーム サクラメリーメン J-Pop ¥255 provided courtesy of iTunes サクラメリーメンのライブには一度だけ行ったことがある。 「キャラクター」というアルバムが発売されてすぐの頃だ。二度目の下北沢。通りすがりにカレーに匂いがした。地下のライ…

君の幸せを願う偽善者より

アフター・ウェディング スペシャル・エディション [DVD] マッツ・ミケルセン Amazon 今回の作品:アフター・ウェディング 監督:スザンネ・ビア 2006年 彼らはお互いに見つめ合おうと努力している。瞬きもせず、その瞳をきゅうっと丸くする。 目のアップが…

“それ”以外のことはすべて忘れなさい

ひとはなぜ戦争をするのか (講談社学術文庫) 作者:アインシュタイン,アルバート,フロイト,ジグムント 講談社 Amazon 今回の本:人はなぜ戦争をするのか 作者:アルベルト・アインシュタイン ジークムント・フロイト 2016年 講談社 ※だいぶ前に書いた記事なの…

もう一度、あなたの隣に

李陵・山月記 (新潮文庫) 作者:敦, 中島 新潮社 Amazon 今回の本:作者 中島敦 「李陵・山月記」 1969年 新潮社 主要人物は三人いる、李陵、司馬遷、蘇武。タイトルは李陵なのに(実は中島自身は「漠北悲歌」と付けたかったらしい)何故他の二人にも多くのペ…

空を見上げて、地に足をつけて歩こう

実に4回の品切れを乗り越えて手に入れた 今回の本;作者 香山 哲 「ベルリン うわの空」 2020年 イースト・プレス 「ベルリン うわの空 ウンターグルンド」以下同上 一人旅が好きだ。二人旅が好きだ。私はとにかく旅が好きだ。国内もいいが、国外の方がより…

好奇心の切符を抱きて、今日も大海原を行く

仁川の天井 ヨモさんとは大学で知り合った。同じ学部で、専攻は違うし、サークルが一緒ということもない.でも何故か、私たちは波長が合う。 その波の一つが読書だと思う。 ヨモさんの読書遍歴コラム、私も初めて知ることも含まれていて、とても興味深く読ま…

私と読書(図書館育ち) ヨモ

書庫と銘打ったブログを開くのだから、自分がいかにして無類の本好きとなったかを辿り、自己紹介に変えようと思います。家にはあまり本がありませんでした。全然ない、というわけではなかったのですが、毎月の小学館の幼児~学年誌と絵本が少々、漫画雑誌は…

利口で素晴らしいひとになるか、賢く立派な人になるか

時を経て新訳 今回の本;作者 J.D.サリンジャー サリンジャー選集2「若者たち」収録「最後の休暇の最後の日」 1968年荒地出版社 渥美昭夫訳 「このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる」収録「最後の休暇の最後の日」 2018年新潮社 金原瑞人訳 サリンジャー…

時間を無駄にしたくないは、時間をあっという間にしたくないの表れかもしれない話

庭のチューリップ はじめまして、おさいさんです。 このブログを始めようと思い立ち早半年。ようやく重い腰をあげて開設に至りました。 概要欄にもありますが、ここはどこかの街のどこかの片隅にある小さな書庫です(多分間借り)。 普段は仮の姿(会社員)…